世間では、東洋医学は西洋医学の投薬や手術などと比べると副作用がないイメージが
強いと思います。
しかし、作用があるものは必ず反作用(副作用)があるのが事実です。
西洋医学の薬には添付書が入っていて、使用上の注意や副作用が記載されています。
これから我々も効いた・治ったという鍼灸治療の有効性のみをアピールするのではな
く、きちんと副作用などのデーターも公開することが、より鍼灸治療を医学的に信頼さ
れる治療方法としてレベルアップできるものだと考えています。
『疲労感・倦怠感』
東洋医学では、治療後に起こる一時的な倦怠感や症状悪化を『瞑眩』
(めんげん)と言い、症状好転の良い兆しであると解釈します。
鍼灸治療も刺激療法の範疇に入りますので、自律神経を揺さぶり、
生体反応を高めることを主眼としているため、1日~2日くらい『瞑眩』
が起きることがあります。
『眠気』
一般的に鍼刺激をあたえると副交感神経優位になると言われます。
副交感神経優位の状態とは休息をとっている時、身体の緊張を解き、
リラックスしている時の状態を指します。
※リラックスしているから眠たくなるのではないか…
副交感神経優位の状態とは、疲労回復能力向上・免疫機能の向上・
消化機能の向上・血圧の低下・脈拍数安定・睡眠の充実を指します。
『微量の出血』
細心の注意を払って治療させていただきますが、体表から体内の毛細血管は
見ることができません。そのため稀に微量な出血や皮下出血がみられます。
『刺鍼時痛』
ハリが毛穴に当たった場合、響き感とは違い鋭い痛みがでます。
身体は毛穴の分布が異なるため治療する部位によって起こる頻度が異なってきます。
ハリをした時に鋭い痛みが出た場合はすぐにお伝えください。適切な対応をすれば、
痛みはすぐになくなります。